「真田丸」で人気!上田城の見どころ、見学スポットとは?
春には千本桜も!上田城跡の見どころについて |
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東京駅から新幹線で約90分でアクセスできる上田城跡は堺雅人演じる真田信繁(幸村)が主人公、NHK大河ドラマ「真田丸」でが取り上げられ人気を博しました。今回は真田信繁の父「真田昌幸」によって築城された上田城跡のおすすめ観光スポットと見どころをご紹介!ぜひ観光前の参考にしてください。 |
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信州上田観光情報からDLした案内図を片手に矢印などを書き込んで上田城取材に行きました。
目次
- 上田城の基本情報
- 上田城の見どころ@「東虎口櫓門」
- 上田城の見どころA「南櫓」
- 上田城の見どころB「北櫓」
- 上田城の見どころC「真田石」
- 上田城の見どころD「眞田神社」
- 上田城の見どころE「真田井戸」
- 上田城の見どころF「本丸跡」
- 上田城の見どころG「西櫓」
- 上田城の見どころH「上田招魂社」
- 上田城の見どころI「百間堀の樋」
- 上田城の見どころJ「北虎口」
- お城以外にも「千本桜」をはじめとした季節のみどころが満載!
上田城の基本情報について
上田城跡は天守閣がない平城なので単純な派手さであれば他のお城の方が目を引くでしょうが、上田城に関しては、堅実な守備力を誇る設計構造が評価されてお城ファンから高い評価を集めています。2007年BS放送でのお城ファンが選ぶベスト10では大阪城(3位)、姫路城(2位)を抑えてこの上田城が1位に選ばれたほど!
戦績は輝かしく在りし日の時代には、高い守備力で徳川勢からの2度の猛攻を退けて上田合戦を勝利に導きました。上田城を観光される際は是非とも、節々に残る真田昌幸(幸村の父)の築城能力の高さを表す証拠に触れて下さい!
実はこの上田城跡は入園料無料の24時間いつもで入城可能なんです。上田城には、眞田神社や上田市立博物館などの観光スポットもあり、毎年4月上旬には上田城千本桜まつりが、同じく4月下旬には上田真田まつりがあり、11月初旬には上田城けやき並木紅葉まつりなど春と秋に大イベントが開催されています。
上田城の見どころ@「東虎口櫓門」
眼前に壮大に広がる東虎口櫓門
この東虎口檜門はまさに「上田城の玄関」と言っても過言ではないでしょう。真田が活躍した時代はもちろん、平成6年2月に復元されてからも上田城の顔として機能し続けてきました。両側には南櫓と北櫓が、門入口近くには真田石が設置されています。
上田城の見どころA「南櫓]」
南櫓の中では上田城に関する歴史を学ぶことができる
東虎口檜門左手に見えるのが南櫓です。ここは後述の北櫓と共に冬場(12月?3月)を除いて内部を有料見学することが可能です。門を潜って左に曲がったところに櫓を登る石段があるのでそこから中に入ることができます。南櫓から北櫓に向かう順路で見学できます。
【南櫓の基本情報】
- 開館:午前8時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 入館料:一般(大人)250円、高校生・大学生180円、小学生・中学生60円 ※櫓の入場券は上田市立博物館との共通券
- 休館日:4月から7月、11月:毎週水曜日、祝祭日の翌日、8月から10月:無休、12月から3月は閉館
上田城の見どころB「北櫓」
北櫓には壮大な石垣が!
余談ではありますがこの北櫓と南櫓は別の場所に移設されていた時期もありました。明治維新後、この上田城は廃城になり民間に払い下げられました。
廃城にされた日本の城が多く破壊される事が多い中、この上田城の櫓は壊されずに存在し続けました。これは地域のシンボル的存在として在り続けた上田城の櫓を壊すことが忍びなかったのでしょうね…!
その後、遊郭として再利用されていた時期も有りましたが市民運動の結果、1942年(昭和17年)に市民の有志により買い戻されて再度、元あった場所に戻されて現在に至ります。
上田城の見どころC「真田石」
なんとも巨大な真田石…!
東虎口檜門をくぐる際に目を引くのが、真田昌幸が上田城を築城した際に折り柱石として捉えた真田石です。これは太郎山から掘り出されました。戦国時代に築城した城の門にはこの真田石のように大きな岩を1つ用いるのがトレンドだったようで、権力や力を具現化したものと考えられていました。
余談ですが真田信之(幸村の兄)が松代への領地変更を命じられた際に父の形見として持って行こうとしたのですが、数万人がかりでもピクリとも動かなかったという逸話も残っています…!
上田城の見どころD「真田神社」
多くの観光客が真田神社でお参りをする
東虎口檜門を抜けた先にある真田神社では真田昌幸や、幸村をはじめとした上田城の歴代藩主が祀られているのでお参りしていきましょう。上田の街にこの名城を築き上げた真田父子を主神として、江戸時代には民生を尽くした仙石、松平両家を祭り神として祀っています。
特に自軍の何十倍もの徳川軍を2度に渡り退けた昌幸の神霊は、今も知恵の神として崇められています。
もしも現在、何か大切に勝負に勝ちたい場合も是非、参拝していきましょう!
この真田神社は勝運を向上させる効果があるパワースポットとしての側面も持っています。上田城観光を楽しむと同時にお仕事、恋愛、受験、就職活動など大切な時のために勝運を向上させていきましょう。
上田城の見どころE「真田井戸」
真田井戸は上田城の武勲の影の立役者…?
真偽の程は不明ですがこの井戸は藩主館や、城北の太郎山に繋がっていた抜け穴であったという伝承も残されています。例え的に包囲されても、この真田井戸のおかげで兵糧や物資を運びいれるのに不自由しなかったとされています。
なお、現在は井戸に蓋がされているため、実際に井戸の中を覗き見ることはできませんのでご注意下さい。
上田城の見どころF「本丸跡」
桜の季節には宴の場となる本丸跡。戊辰役上田藩従軍記念碑が残される
現代の上田城本丸跡は特別な整備が施されていない、ただの広場ですが桜の季節になれば華やかな広場と生まれ変わります。本取材は冬に行ったので観ることは叶いませんが、周囲の土塁の上や本丸跡の要所に桜が植樹されているので暖かい季節になれば美しいピンク色に包まれます。
桜の季節になれば本丸跡同様に土塁も桜で彩られる
本丸周辺の歴史的建造物と、花の宴会場が混じった姿は非常に美しいです。
上田城の見どころG「西櫓」
徳川軍との戦いの際に西櫓はどのように機能したのか…?
本丸跡の下の台、真田井戸を抜けた先、もしくは西虎口からの急な階段を登った場所にあるのがこの西櫓です。戦国時代、この西櫓は二ノ丸西虎口の正面の守りを固める重要な場でしたので突き上げ戸がついた武者窓、矢や鉄砲を放つための矢狭間や鉄狭間が設けられていました。
ちなみにこの西櫓は上田城内で最も古い建造物です。明治維新後は本丸側を含めて7棟あった櫓はこの西櫓のみを残して解体・売却されました。その後、市民運動の結果、南櫓と北櫓は先述の通り元の位置に戻ってきましたがずっと残されて続けてきたという意味ではこの西櫓が最も長い歴史を誇ります。
上田城の見どころH「上田招魂社」
犠牲者を慰霊する上田招魂社
上田招魂社は戊辰戦争で犠牲になった藩士達を慰霊するために明治2年(1869年)に、上田城西方に祭壇を設けたのが起源とされているようです。
その後、大正12年(1923年)に現在の場所に移設されて、平成11年(1999年)に遺族が招魂社の管理を担うようになりました。戊辰戦争は日本に変革をもたらした重要な節ですので、真田の歴史に触れると同時に是非とも上田招魂社に訪れましょう。
本取材時は冬でしたが、秋には上田招魂社で美しい紅葉を楽しめます。立派な銀杏の木が赤色、黄色で彩られる姿は圧巻!紅葉の時期に上田城見学に訪れる際のハイライトの1つになるでしょう。
上田城の見どころI「百間堀の樋」
陸上競技場近くに存在する石樋。昔は木製だった
百間堀の樋は二ノ丸堀の水抜きに使われていて、百間堀へと繋がっています。その百間堀で現在は野球場、陸上競技場として生まれ変わり姿を変えました。現在、上田市民の皆様が汗を流す競技場は元々は水で覆われていたのですね…!
百間堀の樋は元々、木製で作られた樋でしたが元禄15年(1702年)に仙石氏の手により現在の切石で作られたものに変更されました。元々の地中に埋められていた木製の樋では腐ってしまい度々、改修作業が必要でしたので石製に変更されました。
当時の幕府に提出した嘆願書も「木樋が腐って壊れてしまったので石の桶に変えたい」と書かれていたとの事です。
上田城の見どころJ「北虎口」
北虎口では立派な石垣鑑賞を堪能することができます。この上田城で観られる石垣のほとんどが打ち込み接ぎと呼ばれる方法で作り上げられています。
石どうしの接合部を加工することで、石材間の隙間をへらし、さらには丁寧に間詰石を埋め込むことで強度を高めていきます。真田昌幸が上田城を築城した際、実はこの北虎口を大手門として捉えていたのでは?取材時に思わされました。
理由は何か…?それは北の越後国の上杉景勝を仮想的として捉えていたからです。
この北虎口の先の侍屋敷街の近くには北国街道も通っていますし、北方からの侵略がある場合にはまずここが守りの拠点として機能する事が考えられます。城の構造を見ながら「当時、どのように機能していたか…?」を考察するのもお城巡りの楽しみの1つではないでしょうか。
お城以外にも「千本桜」をはじめとした季節のみどころが満載!
上田城本丸跡周辺のみどころ紹介はいかがでしたでしょうか?
この上田城跡はお城観光以外にも春には美しい桜が咲き乱れますし、四季に伴う情景の変化も楽しむことができます。お城文化と合わせて日本の四季の美しさも堪能しましょう!
上田城跡のアクセス方法・最寄り駅について
【電車の場合】北陸新幹線で東京駅から上田駅まで約90分
【車の場合】練馬IC → 関越自動車道 → 藤岡JCT → 上信越自動車道 → 上田菅平ICで約2時間30分
【駐車場について】一般車は上田城周辺で約200台近く駐車可能です。
以上、上田城跡観光!上田城のおすすめ見学ルートとアクセス方法について...という話題でした。
話題の上田城跡には観光ツアーで行くことも♪
これまで説明してきました上田城跡ですが、大河ドラマでの影響もあり観光客が増えています。大手旅行会社では上田城の観光を兼ねたツアーを催行中で、季節によってツアー内容を変える徹底ぶりです♪観光ツアーではグルメや宿泊などもパッケージになっており、贅沢な内容となっています。
あなたも真田昌幸、幸村ゆかりの地へ行き在りし日の姿を感じてみませんか?きっとそこには今まで経験したことのない素晴らしい風景が広がっていることでしょう。
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